過失割合の決め方｜おかしいと感じた場合はどうしたらいいの？

交通事故を起こした場合に、基本的には保険会社から過失割合を提示されます。

保険会社の過失割合の判断に納得できないことがあるかもしれません。

この記事では、過失割合はどのように決められるのか、また保険会社の判断がおかしいと思う場合にどのように対処できるか解説します。

保険会社の過失割合の判断方法

過失割合とは、交通事故において当事者間でどちらに過失があったのかを比率として表すものです。

事故を起こした場合に、事故の片方の当事者に全く過失が無かった場合には、「10対0」の過失割合となり、同等に過失があった場合には「50対50」という数値で表されます。

停止中ではなく走行中に急に衝突してきたというケースの場合、被害者にも安全確認や何らかの過失があったとみなされ「90対10」や「80対20」などの過失割合となる可能性があります。

過失割合は警察が判断するものではなく、事故の当事者同士で話し合う（一方が保険に入っていない、保険を使わない場合もあるため）、または保険会社同士が話合い決められます。

保険会社は、過去の類似の事故判例を基に、過失割合を協議します。

過失割合に納得がいかない状況

被害を受けた場合、過失は全く無いと感じるような事故もあるかもしれません。

しかし、加害者側が加入している保険会社は、損害賠償金をできる限り減額するために、被害者側の過失割合を大きくしようとする可能性があります。

被害者側に加害者側の保険会社が連絡をしてくる時、もっともらしい理由を主張して過失割合を下げてくるかもしれません。

保険会社はもちろん、過去の事故判例の情報から過失割合を判断しますが、その主張が正しいとは限らないことを覚えておく必要があります。

過失割合がおかしいと感じた場合の対処法

対処法には、2つの方法があります。

・過失割合を修正させるために証拠を提出する

目撃者やドライブレコーダーの映像を証拠として保険会社と交渉します。

・加害者側の保険会社の主張を受け入れない

明確な過失割合を提示し理由を挙げてきたとしても、一旦保留にします。

過失割合がおかしいといえる理由、また事故の詳細な情報を集めます。

まとめ

事故が起きた場合に、過失割合を保険会社が一方的に判断し主張してくるかもしれません。

その判断が適切だと感じられない場合は、交渉して過失割合を変更するために明確な証拠を集めたり、状況によっては、訴訟を起こすことが必要になる場合もあります。

過失割合の変更や手続きに関して、専門の知識と経験を持つ弁護士に相談することをおすすめします。